
ようやくこの日がやって参りました。9/19、コープスの実写映画の関西での上映開始日。
しかも今回のは規制解除版で色々グロいものとかも解禁されてるそうな。
そして公開を記念して、今日は梅田と心斎橋の劇場で舞台挨拶&サイン会があったので、
シネ・リーブル梅田へ足を運んで来ました。
大阪駅に着いたは良いものの、あそこは普段全然行かないので、正直そこからが分からんかった。
なので地図アプリも起動して大よその方角に向いて歩いたら1時前に着けました。
MGSVのマーカー機能、あれ現実でも脳内で使えば役に立つものだと思います。
着いたらもう50人以上の長蛇の列。潜在的なファンの数を俺は舐めていたようだ。
グッズにサインをしてもらうので、パンフレットを購入して列に並ぶ。
と、しばらくしてキャストの皆様がそこへ到着、サイン会が開始しました。
前の人の数的に、こりゃひょっとして時間切れかもしれないなぁと思っていましたが、
無事に皆様のサインをパンフレットに頂戴いたしました。↑の画像がそれですね。
サイン会が終わってほどなくして入場、舞台挨拶の開始。
今回の参加者は、良樹役のJUNさん・世以子役の喜多陽子さん、サチコ役の内藤穂之香さん、
そしてお馴染み原作者の祁答院慎さんと、監督の山田雅史さんの5名。
司会進行役にプロデューサーの方(名前忘れましたごめんなさい(汗))を交え、
様々なお話を聞くことができました。

特にすごいと思ったのは、内藤さんが作った↑この入場者特典のお守りブレスレット。
3日かけて270個も作ったとか。でも作った本人なのに付け忘れてきてしまったそうな。
他の方が「グロ」と言っているところを「ぐしゃっ」と言ってたり、いとこやお婆ちゃんが大好きだったり、
歳相応でありながらとても可愛らしく、よく出来たお子さんだと関心してしまいました。
隣に立っているJUNさんが、時折頭をなでていたのも印象的でしたね。
祁答院さんはスカイビルを知らなかったり、JUNさんは大阪で舞台挨拶をするという夢が叶ったと
仰っていたり、喜多さんは劇場のある建物内の飯屋に興味津々だったりと、
楽しそうな雰囲気で色々とお話を聞くことが出来ました。
最後にサイン入り巨大ポスターの抽選がありましたが、
ひとつ前の席の人と、ふたつ横の席の人が当たり、僕には当たりませんでした。
・・・まぁ、あのサイズでは持って帰るのも苦労するレベルではありましたが。
舞台挨拶終了後、予告もなくすぐに映画の上映が始まりました。端的に感想を述べると、
今日まで我慢した甲斐はあった。スクリーンで見るまでは徹底的に情報をシャットアウトしていましたが(漫画以外)、
そのお陰で新鮮な気持ちで見ることが出来ましたね。
そして前評判通り、監督が舞台挨拶の場で「原作を出来るだけリスペクトした」と仰った通り、
真面目に原作を尊重した映画になっていました。この尺でこの完成度なら十分に満足です。
それと漫画を先に読んだからの感想なんですが、漫画では足りない描写を補足しているんですね。
映画のガイドブック的な側面も兼ねたコミカライズなのだろうと感じました。
規制解除版ということでしたが、これで規制解除版であるなら
元のは少し物足りないかも?とは思いましたね。言うほどグロいとは個人的に思わなかったです。
同日発売の漫画版の感想は →
漫画1巻感想← こちらをどうぞ。
もう少し踏み込んだネタバレ含む感想については追記にします。
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本当によく纏まっていました。原作無視をせずに拘って作ったのは見事。
脚本の構成が上手いし、演出もしっかりしていたので陳腐なホラーにもなっていません。
MAOさんのBGMもいつも通り良い仕事をしていました。
ただ、回想の類は一切無かったのが残念。
ゲームからEXチャプターも回想もカットした状態なので
各人の関係については原作を知らないなら何となく察してくださいレベル。
まぁ、これについてはOVAでも出来なかったことなので、この尺では仕方ありませんね。
それとキャラが更に削られたことにより、遂に
生存者との遭遇が0ということに。
一応森繁とあゆみが「一番怖いのは人」という部分は担当してくれましたが、
犠牲者の霊もいないし、こじんまりしたスケールになっていた感はありますね。
何度も言いますが、尺的に考えれば限界はあり、
むしろこの尺の中で見事な完成度なのは間違いないのですが、
OVAと同じ欠点、もしくはそれ以上の欠点もあるのは事実ですね。
あまり媒体ごとの比較はせず、
映画は映画で単体で評価すると良いと思います。キャラごとの感想ですが・・・
由香・・・今回過去最悪にひどいことになっていましたね。
傘を届けに来ただけで血塗れの森繁に追い掛けられ、サチコに持ってきた傘で腹を刺され舌切られ、
挙句は
卑遁・囮寄せの術で哲志にトドメ刺されるというあんまりにもあんまりな扱い。
これが初代で最人気キャラだった時代先取りヒロインとは・・・
森繁・・・血塗れで由香を追い掛け、最後はヨシカズにDON、
更には滅多打ちにされて死亡。内臓の繭のシーンからの狂った演技は中々に堂が入ってました。
ちなみに森繁って、「死因」ではなく「退場のシーン」は各媒体で全部違っていますね。
ゲームはBRの段階では飛び降りてそのまま退場だし(BDでその後刻命に介錯だけど)、
OVAでは刻命とブレイブルーして喉を刺されて痙攣死し、
この映画ではヨシカズに殴られて死亡。何気に退場のシーンが優遇されている気がします。
良樹・・・冒頭のシーンとか見る限りでは、
ひょっとして今までで一番あゆみとの関係が良好かもしれないなと思いました。
あゆみ側の対応もだし、良樹側も自分の好意は隠してあゆみが心配という態度を一貫したからかな。
そしてOVAのリベンジとばかりにヨシカズと相打ってあゆみを守って退場。
これだ、こんな良樹が見たかった!といわんばかりの活躍でした。
・・・けど、鉄パイプ刺された程度で死ぬってどうなんだよヨシカズお前・・・あゆみ・・・OVAでカットされていた直美への嫉妬がしっかり盛り込まれていたのが個人的にグッド。
必死に哲志と直美を引き離そうとしたり、こっそり切れ端を入れ替えて本物を燃やしたり、
極限状態での人間の黒い面をしっかり担当していましたね。
しかもそれが結果的に直美じゃなくて哲志の死に繋がるというインガオホー。
役者さんの演技も良かったと思います。
哲志・・・この方も演技が良かった。ただ由香を心配する一面が強調された結果、
直美との関係性についてはやや薄くなっていたかもしれませんね。
頼りになるリーダーっぷりは他の媒体と変わらずですが、
サチコ(囮寄せされた由香)を執拗に乱打したり、
恐らく最も感情的な哲志だったのではないかと思います。そしてOVAと同じ末路を辿る。
こっちでは由香にトドメを刺してしまったこともあるし、仮に自分も帰れる状況になったとしても
残っていたことは明白ですね。
直美・・・役者さんは事務所の意向でねじ込まれた主演だろうと勝手に思っていましたが、
佐藤さんに声が少し似ていることもあって、終わってみれば一番はまり役だった気がします。
そして今回も生存。小説も含めればあゆみも除いて、唯一の生存率100%。
スタッフロール後の最後のシーンは、色々と想像の余地がありますね。
まぁ、こんな感じです。総評すると、今更の手のひら返し感半端無いですが
ファンなら見て損は無い作品です。
劇場が遠くてもニコニコで見れるので、まだの人も気が向いたら一度見てみましょう。